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日々の徒然や妄想など
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バレンタインも近いですしね。うん。
定番というか、まぁ、まんまです。うん。

最近は、18巻の影響を受けて、ブラキドの妄想の方が進むのですが、
当サイトはソウキドをメインに謳っておりますので!

ソウキドです。
バレンタインの定番ネタです。

キッドがエイボンの書・第一章に入ったら、
きっとすんごい可愛い女の子になると思うんです。
というか、そうだと信じてます。
誰よりも遅く女体化して、誰よりも早く元にもどるんだゼ。
それで、男性陣は超残念がると良いんだゼ。
実は死神ルームからもモニターできてたりすると、
死神様がムービーとっちゃうんだゼ。

そんな妄想なんだゼ。
(↑バレンタインから遠ざかりました。『つづき』以降の妄想は、こんな内容ではありません。)

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

バレンタインデー・キッス


「キッド、もうすぐバレンタインだな。」
「…そうだな。」
「俺たちの付き合いも、結構経つよな。」
「…そうだな。」
「…………………」
「…………………なぜ、泣く?」

泣いている方は、銀髪に紅玉のような瞳を持つ、ソウル・イーター。
対して、ソウルの問いに答えていたのは、死神様の息子、デス・ザ・キッド。
二人が『恋人』として付き合い始めて、かなりの月日が経った。
少なくとも、2~3年は経ったと思う。

それなのに、だ。

ソウルは、未だキッドから「本命チョコ」を貰っていない。
キッドも男だし、もちろんソウルも男だ。
だから、愛の告白付きで、チョコレートを贈りあう、という事は、
正確にはこのイベントの趣旨に合わないのかも知れない。
しかも菓子屋の陰謀に踊らされるように、
こうしたイベントに参加するのは、ソウル自身好きではない。

だが、相手がキッドである、と思えば、恥ずかしながらチョコレートを準備してみたり、
ホワイトデーにも何かしらのプレゼントを用意しているのが、ソウルなのだが。

如何せん、目の前のキッドときたら、
バレンタインもホワイトデーもない。
強いて言うなら、女子や彼の父である死神にはチョコレートを贈っているらしいが
(しかも手作りのガナッシュやらケーキやら、らしい)
ソウルにはバレンタインのバの字もない。
あったとしても、『その他大勢』と一緒のチョコレートだ。
それが、ソウルには悲しくてしかたない。
まるで一方的にソウルがキッドを好いているようで、なんだか虚しくなるのだ。

なんだかんだ言いつつも、クリスマスやら、ニューイヤーやら、
イベントは割とマメにこなしているのに、なぜバレンタインだけ?という疑問が残る。
そして、冒頭のやり取りになるのだが。
キッドの冷たい答えに、ソウルも少々どころか結構傷ついていた。

「なぁ…俺って、お前にとって一体何なんだよ?
バレンタインにチョコもなしって…ちょっと俺…切ない…」

珍しく弱音を吐くソウルに、キッドがおや、と眉を動かす。
今まで読んでいた本から視線も上げずにソウルに相槌を打っていたのに、
流石に気になるのか、視線はソウルに向けられていた。

「俺、お前の事、マジで好きだからさ…すっげぇ大事にしてるつもりだし、
大切に接してるつもりなんだけどよ…。なんか足りてねーの?」

キッドの愛が感じられないのだと、暗に訴える。
その後、ソウルは言っている内容が、あまりにも情けなくて頬が真っ赤になるのを感じた。

「…クールじゃねぇ……はぁ……俺、ダメだわ。今の忘れてくれ…」

盛大に溜息をついた後、キッドの視線から逃れるように、ソウルは頭を抱え込んだ。
こんな、弱音を吐くみたいにキッドに対する想いを告げたくはなかった。
その上、まるで『同じだけ気持ちを返して欲しい』と強要しているみたいで、
無性に情けない。

「ソウル…俺は別に、お前の事を嫌ってるわけじゃないぞ?」

キッドの手が、硬質に見えるソウルの髪を撫でる。
鋼のような髪の毛なのに、感触は存外柔らかい。
このコシのある髪の感触をキッドは嫌いではない。
むしろ、ずっと触れていたい類のものだ。

「それに、バレンタインに何もないと言うが…
俺はお前に、きっちりかっちり渡してるだろう?」
「嘘だっ!俺もらってねーもん!」

キッドの言葉に、ソウルがガバっと顔を上げる。
思った以上に至近距離にあるキッドの顔に、ソウルの体が固まった。
吸い込まれそうな琥珀色、思ったより長い睫毛。
付き合い始めて知ったことは多いが、今日はなぜか再確認してしまう。

キッドは、困ったように眉を顰めた後、どうしたものかと悩んでいるのか、
その秀麗な顔を少しだけ歪めて考え込んだ。
そして、「むむ…」と唸ると、意を決したように、ソウルを軽く睨みつけた。

「…っと…キッド…?」

キッドの雰囲気が若干変わったことに、ソウルは息を呑んだ。
怒られるのか?とも思ったが、どうやらそれは杞憂に終わった。

ソウルの唇に、キッドの唇が触れている。

それを自覚するのに、数秒を要したが、
逆に言えば、その数秒間、ソウルが自覚するまでの間は、
キッドの唇が触れていたことになる。

「…っえ…?」
「っ今年の分は、もうこれで渡したからなっ!」
「…今年の分…?」

キッドの言葉の意味が解からず、オウムのように繰り返す。
そんなソウルに呆れたのか、溜息をつきつつ、キッドは間近にあるソウルの鼻をつまんだ。

「毎年、お前にはコレをプレゼントしてるだろ?」
「…"コレ"って…キス…?」

問えば、キッドは顔を真っ赤にしてソウルの口を、その手で塞ぐ。
そして周囲に誰も居ないか確認しているのか、
室内をきょろきょろわたわたと見渡している。
ここはソウルの自室で、二人きりで話していたのだから、
他に誰も居はしないのに。

「好きな人に、キスを贈るのだろう?」
「……えっと…バレンタインが?」
「違うのか?俺はマカからそう教わったぞ?」
「…………じゃあ、お前が毎年女子や死神様に渡してるチョコは?」
「女性と、父上にチョコレートを贈る日なんだろ?」
「それは誰から聞いた?」
「父上からだ。」

"疑う"という言葉をまるで知らない、というような、
純真無垢な表情で、キッドはソウルを見つめ返してくる。
それどころか、どこか"違うのか?"と不安めいた色も滲ませているから、
ソウルとしては何も言いようがない。
それに、よくよく考えれば、滅多な事ではキッドの方からキスしてこない。
年に一回、してくるかしないかくらいで、
確かに今くらいの時期に、キスしてくれていたような気がする。

そこまで考えて、ようやくソウルも納得した。

「…じゃあ、キッドも俺が好きって事だよな?」
「なっ……?!…った、戯け!!好きでもないヤツに、こんなことしないっ!!」
「そっか…じゃあ、いいや。」
「何がだ!俺はちっとも良くない。きっちりかっちり説明してもらおうかっ!」

キッドとしては、愛情を疑われた(?)上に、バレンタインにプレゼントを貰っていない、と責められたのだ。
納得できるまでソウルを突き詰める権利がある、と思っているのだろう。
読んでいた本を放り出し、ソウルが着ていたシャツの襟首を掴んで、前後に揺さぶっている。
そんなキッドに、ソウルも愛おしさが込み上げる。
ゆっさゆっさと揺さぶられているのに、顔は緩みっぱなしだった。

その後、ソウルからマカへ、キッドに変な事を吹き込むなと厳重注意が下ったが、
守られた試しはないようだ。

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