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ソウル→キッド
友達以上になりたいソウル。
これをもう少し書き込んで、サイトのほうにもアップしたいと思います。

昨日、アップしようとして、まさかのメンテナス!という
落ちだったブツ。

「つづき」よりどうぞ。

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

関係

強く、腕を引かれる。
唐突な出来事に咄嗟に反応できず、キッドは引かれるまま、ソウルの腕の中になだれ込んだ。

何をする、と声を出そうとして、それは失敗に終わる。
ソウルの唇が、キッドのそれを塞いだから。

瞬間、何が起こっているのか理解できず、キッドの反応は更に遅れた。
引かれた腕はそのままに、反対の腕で体ごときつく抱きしめられる。
あまりの力強さに一瞬息が詰まり、ふっと溜息のような、悲鳴のような、吐息が漏れた。
その隙を逃さず、ソウルの舌がキッドの咥内に入り込んでくる。

熱く我が物顔で蠢く舌が生々しく、キッドは頭を振って逃れようとするが、
ソウルのどこにそんな力があるのか、全く逃れられる気配がない。

逃げても、キッドの狭い咥内で舌は簡単に絡め取られて、甘く吸われる。
その度にぞわぞわとキッドの背を這う感覚。
舌を舌で撫でられ、絡められ、吸われ。
その後は上顎を舐められる。

ビクリ、と悪寒以外の何か別の、甘い痺れがキッドの体を走る。

「…っ…ふ…」

漏れた息と、あふれ出す唾液。
どちらのものともつかない体液が、キッドの口端から伝う。
そのぬるいような、冷たいような感覚に、キッドは眉をひそめた。

ここへ来て、ようやく事態を把握したキッドは、ソウルの身体を押し返した。
身体が離れ、手が離れ、最後に唇が、名残惜しそうに離れていった。

「…どういう…つもりだ…」

自らの袖で、ぐいっと口端を拭って、先ほどまでの濃密な、甘やかな雰囲気を消す。

目の前のソウルはどこかシニカルな笑みを浮かべている。
嫌がらせにしては、性質が悪い。
キッドはソウルを睨みつけたつもりだったのだが、少し乱れた吐息と相俟って、
ゆるく潤んだ瞳、赤く染まった目尻がどれほど効果があったのか。

「これでもう、友達には戻れねーな。」

ソウルの言葉に、キッドの眉間に皺が寄る。

「どういう意味だ。」

キッドが問えば、ソウルはやれやれと、溜息を吐きながら答えた。

「俺は、お前が欲しい。全部、奪ってやりたい。」

好きだから、と続けた後、すぐさま背を向けて立ち去るソウルを見送り、
キッドは呆然と佇んだ。
 

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