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やったぜ!ちゃんとupできたぜ!
でも、やっぱり前に書いた方が出来が良かった気がするぜ!
同じもの書くのなら、二回目以降の方が、より推敲できて、
今回の方が良くなっているはずという、世間の一般的な理論(?)は
朔雲に限っては適用外な様子…。

…なんてダメ人間…orz

そんなこんなで、茶道部その後で幸政です。

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

茶道部その後


「ゆ~き~む~ら~」
「もっ…申し訳ありません、政宗殿!」

政宗が茶道部を廃部から救うために入部してから数日後、
どういうわけだか、剣道部に在籍している幸村も茶道部に入部した。
この学校は兼部をよしとしているから問題はないのだが、
剣道部のエースである幸村が、隔日の数時間、練習から抜けるのはどうかと思うのだが。

そして、ちっとも上達しない、幸村の手付きもどうかと思うのだが。

"ザ・不器用"とでも言うのだろうか。…というか、そう名づけた。
幸村は、左近以上に不器用だった。
左近の手前も相当酷かったが、(政宗は演技だと思っていたが、そうではなかったらしい。)
幸村のそれは、左近を上回る。

かしこまりすぎて、丁寧にやろうとしすぎて、
手がぶるぶると震えて、抹茶も湯も、零してしまう。
挙句、力を入れて茶筅を使うものだから、茶筅の先をひん曲げてしまうのだ。

茶筅の先をひん曲げるほどの力とは、どれだけ馬鹿力なんだ、と呆れもするが、
至って真面目に取り組み、真剣に頑張る姿は、
政宗の心を揺さぶらないでもない。

ただし、政宗の許容ゲージは、一日3つまでと決まっており、
非常に許容範囲が狭いため、冒頭のように幸村はしょっちゅう怒られ、謝っている。
それでもめげないその精神は素晴しいのだろう。

「幸村…無理はせずとも良い。剣道だけに打ち込めば良いではないか…?」

この日は、顧問の都合で、剣道部は珍しく練習がなく
幸村は居残って政宗から手ほどきを受けていた。
頑張っているのは分かるのだが、どうにも『幸村に茶道は向いていない』という
結論を出さざるを得ない状況のようだ、と政宗は判断した。

「…お市先生が戻られるまで、わたしも何かお手伝い出来ればと思ったのですが…」
「気持ちは有難いと思うが…。部員も増えたし暫く廃部の危機も無いじゃろう。
お市先生が戻れば、先生目当ての部員は残るじゃろうしな…」

幸村によって潰された茶筅の山が出来る前に、
政宗はなんとかしたかったが、どうも、渋る幸村を訝しむ。

「……………」
「…何じゃ?どうかしたのか?」

押し黙った幸村は、何かを言いたそうに政宗を見た。

「……いえ…なんでも……ありま…せん。」
「それが、何でも無い奴の物言いか?申してみよ。」

今日はもうこれまで、と道具を片し始めた政宗に乞われ、幸村はもごもごと口を動かした。

「茶を点てる政宗殿をお見かけして…その…お美しいな、と思いまして。」
「………はぁ?」

幸村の言葉に、思わず政宗は見つめ返す。

「その、なんて言うか…自分でやってみるのは中々難しいものですが、
政宗殿が茶を点てられるお姿は、とても美しく…側で見ていたいのです。」

照れ笑いしながら、にっこりと微笑んでくる幸村に、
政宗は硬直してしまった。

「……お前の物言いは、たまに凶器じゃな…」
「え?」
「無自覚ならば、なお怖ろしい。」

臆面もなく、"美しい"だの"側で見ていたい"だの言われて、
こちらの方が恥ずかしくなってくる。
政宗は、顔に熱が集まってくるのを感じながら、
ぷいっとそっぽを向いて片づけを続けた。

「あ、手伝います!」と手を伸ばした幸村の指先と触れ合って、
珍しく政宗が茶碗を落とした事に、幸村が驚いた。

幸い、茶碗は割れなかったが、
幸村が在籍している間は、何かと経費がかさみそうだ。

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