なんていうかもう、死神さまのセンスが素敵過ぎる。
死武ガキ隊て。
シュタイン博士に抱きついたマカに、よくスピリットは怒らなかったなーなんて。
そんな事を思いながら、「つづき」より15巻妄想。
ジャスキド…かな?
神は何も救わない。
神は何も求めない。
神は何も与えない。
神は何も答えない。
だから私は決めた。
耳を爆音で塞ぎ、決して心を見せず、狂気に組みする。
「仕方ないですよねぇ。だって、私が求めた答えをくれるのは、
鬼神様だけなんですから。」
鬼神様だけが、私の神。
「--------!!!」
もうあなたの声は決して私に届かない。
あなたのふっくらとした唇が、私を罵倒する言葉を紡いでいるのが分かっても。
それを音にしなければ、意味を成さない。
「それとも、あなたが示してくれますか?」
わたしに、答えを。
唇を撫でれば嫌そうに身を引く、死神様の息子。
狭間に親指をねじ込もうとして噛まれそうになる。
気位だけはやたらに高い、猫のよう。
囚われたあなたに、最大限の敬意を払う。
片膝をつき、くすみ汚れてしまった靴のつま先を自らの袖で拭い、
そっと口付ける。
神であるあなたに汚れなど似合わない。
だからわたしが想いを寄せることはできない。
けれど答えが欲しいと思うのは、人故のエゴか。
考えに気を取られていたせいか、一瞬油断が出来てしまったようだ。
口付けていない方の足が優雅に視界を横切ったかと思えば、
つま先にコードを引っ掛けてヘッドホンが外される。
漏れていた音が、部屋を埋め尽くさんばかりの爆音に変わる。
その中で、凛とした声がわたしの耳に、脳髄にまで響くように響いた。
「貴様が何を考えているかは知らん。
が、父上を裏切るというのなら、オレはお前を許さん。」
その言葉に、わたしの中の何かが決壊する。
「…許されないのなら、許していただく必要はありませんね。」
頭上で戒められていた腕を掴んですばやく引き倒し、床に伏せさせた。
背中の衝撃に顔を顰めているが、呼吸を整える暇は与えない。
露わにされている首筋に唇を落とした。
そう。もう許されないと分かっているなら、いっそスッキリする。
わたしが縋るのは鬼神様。
この狂気が少しでも安らぐ日が来るように。
神は、何も許さない。
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